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​ご挨拶
一般社団法人Teena Light 代表理事 山 辺 雄 翔

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  この度は、Teena Lightのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。私たちは、「一人ひとりが社会を担い、必要とされる社会の形成」を実現するために立ち上がりました。この目標には、未だ恵まれない環境にいる人々を救いたい、未だ溢れる社会問題に向き合っていきたいなど様々な想いが込められています。そして、現在の私たちの課題意識や目標は、これまでの高校生活における活動から育まれてきました。

  当法人の前身となる「高校生ボランティア団体 Teena Light」は、2021年に「現在の若者は社会に無関心」という固定観念を変えるべく、高校生にとって身近な社会活動であるボランティア活動を切り口に、若者と大人が社会課題の解決に向けて協働できる環境の形成を目的に設立しました。発展途上国や路上生活者の方々に向けた物資支援、福祉施設での認知症予防レクリエーション、小学校でのSDGs啓発出前授業といった貧困・福祉・教育の分野で活動を展開してきました。ボランティア活動に限らず、産官学(企業・行政・高校生)で社会問題について考える「学生と社会をつなぐシンポジウム」などの開催を通して高校生の想いや考えを社会に発信し、「今の私たちにできること」を問い続けてきました。上記の活動から新しく気づいたこと、学んだことは沢山ありました。より良い社会を創ろうと一生懸命な大人の姿、未熟な私たちの活動を全力で応援してくれる大人の姿。「社会を知る」ということは、あらゆる人々との交流から生まれる化学反応から成り立つものであることを学びました。このような体験を多くの高校生に経験してもらいたいと思い、共に活動してくれる高校生を募りましたが、終始仲間を募ることに苦戦しました。これが、現在の私たちが届けるキャリア開発支援事業と地域社会を担う探究者育成事業に繋がります。

  2022年4月より成年年齢が18歳に引き下げられました。これまでは、大学をはじめとする高等教育機関が「成年」と「未成年」が混在する場でしたが、今後は高等学校がその場を担っていきます。これに伴って、社会の構成員としての素地を身につけるだけではなく、実社会の学びが必要だと思います。「教育」を教育機関に任せきりにするのではなく、「社会全体」で教育を展開していくことが大切です。私たちは、そんな社会教育を目指しています。しかし、現在の多くの10代の学び場は「学校」に限られ、社会に目を向けられるきっかけ、将来について深く考えられるきっかけが身近に多くない中で、進路選択を迫られます。大学で何を学びたいのか、なぜ就職するのか。動機が不十分なままに​自分自身の進路を選択しているのが事実です。今後の未来の担い手である10代が学校教育という限られた空間で学校生活を送るのではなく、企業や行政、市民などあらゆる人々との交流を通して自分自身の将来、進路のビジョンを明確化する。そして、このような意識の醸成と共有を広げることによって、現代社会に向き合い、今の自分にできることを追求する10代が増えるだけでなく、様々な視野から見た進路選択に繋がると思います。

  私たちは、高校生時代に学び場を実社会にも創出したことによって、今でも大切な出会いと学びを得ることができました。現代社会の問題を解決すること、自分の可能性に気づけていない10代の心に火を灯すことの二つは根本で繋がっている部分があると思います。現代は予測不可能な時代だからこそ、答えのない問いに対して答えを導き、自分の知を未だ恵まれない環境にいる人々のために活かせるようなサーバントリーダーの育成に努めてまいります。

一般社団法人Teena Light 代表理事 山 辺 雄 翔

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